化石CPUでもまだまだ戦える Deepcool AS500 の実力

12/11/2021

実機レビュー 低スペックレビュー

低スペックPCにはCPUクーラーがすごい!という話。


2021年10月頃のWindowsアップデートから、ゲームプレイ時のCPU負荷が急上昇しました。自分は低スペックPC(詳細スペックは後述)を長年酷使しており、基本的にゲームは最低設定(画質など気にしない)。そのため化石グラフィックボードでも負荷はかなり少なく快適なのですが、化石CPUはつねにボトルネックとなっていて、それがさらに深刻になった事態です。

具体的に言うと、フォートナイトプレイ時のCPU温度が60度台から70度へ。黒い砂漠はハイデルやカルフェオン周辺でCPU温度70度台。

一番困ったのがFallout76で、パブリックイベントやスコーチビーストクイーン戦で80度台前半まで上がってしまうのです。全部最低設定でフレームレートを30FPS制限にしていてもこれですから、温度が気になってゲームどころではない。もはや買い替えか、という段階に来ていました。

が、今は時期が悪い。

StarFieldが来るまでは買い替えたくない勢なので、なんとか凌げないかなあと考え行きついたのが、「CPUクーラー変えてみるか」という発想。

機器の温度や使用率などをモニターできる Open Hardware Monitor でチェックすると、温度の割にはCPU使用率に余裕がありそうだったこと、そしてCPUクーラーなら次のPCでもそのまま使いまわせるため今買っても損した気になりづらいことから、クーラーを買うことにしました。


色々調べに調べ、実際に買ったのは

 CPUクーラー:Deepcool AS500
 グリス:アイネックス ナノダイヤモンドグリス JP-DX1
 グリス除去用:アイネックス グリスクリーナー IPA-CLN2

この3点です(特にリンクは貼っていないです、すみません)。

PCのスペックはこちら。

 ケース:Antec P280
 マザー:AsRock H97 Killer
 CPU:Intel Core i5-4670K(Kなのは在庫切れでこれしかなかったため)
 CPUクーラー:リテール品(最初からついているやつ)
 GPU:NVIDIA GeForce GTX770

CPUクーラーの取り付けは初めてだったのでかなり緊張しましたが、事前に動画やらブログでかなり予習したので問題なく行えました。特に撮影もせずにやってしまいましたが、ここに書くなら撮っておけばよかった。


取り外したCPUのリテールクーラーがこちら。



グリスの塗りなおしなどしたことがなかったので、カチコチに固まっていると予想していましたが、触ってみるとまだ粘性がほんの少しありました。修理で交換してもらったのが2017年だから、4年は経っています。中央のグリスが剥げているのは、グリスクリーナーの使用感を試したからです。

ファンの部分を見るとホコリがびっしりついており、温度が高かったのってこれのせいじゃないの?と思わなくもないです。しかし初心者の自分には、何度も付け替えて検証など怖くてできないのでやりません。


取り付け完了後の写真は以下。ホコリで汚いのには目をつむっていただきたい。



Intel製CPUの場合はマザーボードの裏にバックプレートを取り付ける必要がありまして、マザーボードを取り外さなければいけなかったりするのですが、P280はケースの両側面を開けることができるのでマザー設置状態で取り付けできます。



というかね、このPCは大昔に「PCワンズ」というショップに組んでいただいたものなんですが、配線めちゃめちゃ綺麗ですよね。故障したときのサポートも良かったし、次PC買う時もここで組んでもらう予定です(お店が東京にあればもっと良いんだけどなー)。


さて、新しいクーラーに付け替えて実際にどうなったかというと。

まずアイドル時のCPU温度、40度程度だったのが30度弱に低下しました。その差約10度。これだけでも凄い。


肝心のFallout76はどうかというと、今探してみると比較に適切なキャプチャが無かったので張る意味無いんですが、とりあえずキャプチャをご覧ください。

以前の温度はこちら。



キャプチャでは少し処理が軽いメニューを開いた状態で、62、3度の表示になっており、最大で70度弱まで記録していますが、この時はゲームを起動して間もない状態。動かせばどんどん上がり、80度台までいきます。

対して、Deepcool AS500環境はこちら。



めちゃめちゃ冷えてるー!!

キャプチャでは40度弱、いっても40度ちょい。実際のところ、起動したてでは40度にいかず、重いイベント時でも今のところ43度までしか確認できません。

クーラー変えたら 80度 ⇒ 40度 ですよ。コスパ最高。


恐らくですが、最初の状態から「クーラーを掃除」して「グリスを塗りなおし」ただけでも温度は下がったのだろうと思います。今回はクーラーもグリスも新品になったので、相乗効果でここまでの成果になったのでしょう。

ちなみに今まで30FPSでしていたFallout76ですが、60FPSにしても温度は変わりませんでした(40度のまま)。ただしグラフィックボードの負荷が増えてしまうのと、CPU自体の負荷は当然増えると思われます。

CPU本体は冷えても、マザーボードのコンデンサが熱でやられるという話も聞きますし、調子に乗って負荷をかけるのもどうなのかなと個人的には思っています。空冷なら大丈夫ということも聞きますが真実やいかに。


というわけで低スペックだけど買い替えは悩んでいる人は、CPUクーラーは検討の余地ありです。

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