GTC銘柄はどのタイミングで買うべきだったか

07/05/2013

MTG

 今年から価格データを取り始め、ようやく「一つのエキスパンションが発売されてから、次のエキスパンションが発売されるまでのデータ」が集まりました。


今週のメンテナンス明けには「ドラゴンの迷路/Dragon’s Maze(DGM)」のプレリリースも開始されることですし、今後の売買に向け「ギルド門侵犯/Gatecrash(GTC)」の発売からの推移を観察してみましょう。


まずはGTC全体の平均と、スタンダード平均のグラフから。


相関係数は0.019。今更言うことでもありませんが、GTCの平均値は極度に低いですね。


リリース後の底値は、リリースイベント終了日少し手前となっています。

また、次にこの値まで下がるタイミングはまさに今、次エキスパンションリリース前となっている点がポイントです。


 

それでは次に、GTCの各銘柄をピックアップしていきます。


まずGTCトップレアの《幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council》と《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》の動きからです。


グラフの赤線が銘柄の価格推移で目盛は右側、紫線はGTC平均値で目盛は左側となっています。


オブゼダートは発売前から期待されていた半面、入るデッキがないのではという懸念から下落基調。ただポテンシャルの高さからリリースイベント終了後には上昇に転じ、コントロール系での採用率増加も相まって、1ヶ月を過ぎると初動を上回る価格になっています。


逆にボロスの反攻者は初めから期待を裏切らない実績を残していますが、相場はリリースイベント中に失速。 イベント終了後もずるずると下落しています。


ポイントは下落のスピードで、リリースイベント終了前後とその後を比べてみると、そのスピードは緩やかになっているのが分かります。

 


次は、発売前は期待されていたにも関わらず、発売直後にトーンダウンしていった銘柄。


《オレリアの憤怒/Aurelia’s Fury》の価格はリリース直後に滑落したあと、1、2tixのもがきを見せる程度です。


《ダスクマントルの予見者/Duskmantle Seer》も同じような動きをみせますが、採用デッキが出てきたこと、そして元々夢のある能力だったため上昇に転じています。


神話レアは結果を残した瞬間に価格が急上昇する可能性が高いことが、このグラフからも読み取れます。


 

今度は前評判の分かれていた銘柄《ドムリ・ラーデ/Domri Rade》、《首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zegana》、《円環の賢者/Gyre Sage》、《軍勢の集結/Assemble the Legion》を見てみます。



神話2銘柄に関しては、イベントで結果を残した際に急上昇している他、採用数が安定してきた後半においては底値に近づくそぶりを見せていません。

一定の採用率がある円環の賢者はほぼ平均値と同じ動きをしており、大きな変動はありません。
また、軍勢の集結は結果を残した際に急上昇した後、一部のアーキタイプに定着しつつ落ち着いた動きをしています。


変動するしないに関わらず、ここでも注目点はリリースイベント終了前後のタイミングでしょう。
その時点から先は、上昇しうる余地は大きく、下落する幅は小さいことが読み取れます。

 

最後にカスレアと呼ばれる部類の銘柄、《巨大オサムシ/Giant Adephage》、《幻術師の篭手/Illusionist’s Bracers》、《予想外の結果/Unexpected Results》を見てみましょう。


神話レアの巨大オサムシは一見もの凄い変動のようですが、レンジが狭いため実際は0.5tix以下の微動を繰り返しているに過ぎません。

通常レアのカスは一般的にすぐ最低値0.05tixになりますが、予想外の結果のようにイベントで結果を残すと一瞬値上がりします。
しかしその後は0.05tixの引力に抗えません。

 

ここまで見てきた内容をまとめます。

まず神話レアに関しては、

・発売後絶対に使われるというカードが無かったこともあり、リリース直後は下落
・リリースイベント終了前後で底値を叩き、そこから大幅に下落する銘柄は無い

ですから、リリースイベント終了前後に購入することで、損失を抑えつつ利益を狙うことが出来ると言えます。

通常レアは使われるレアと使われないレアによって動きが異なりますが、

・リリースイベント進行とともに下落
・使われないレアは即座に底値へ
・使われるレアはリリースイベント中盤から終了前後に急落した後、次エキスパンションリリースまでの間にゆっくり下落

出来るだけ早く使用するという点も考慮すると、やはりリリースイベント終了前後での購入がベターかもしれません。

 

例外は2色土地で、これは他の動きとは違っています。



2色土地は現環境にてほぼ必須のため、このような推移を辿るのでしょう。

早い段階での購入は損失になりますが、快適なプレイのための必要経費と割り切ったほうが、精神衛生上好ましいように(個人的には)思います。

 

というわけで、GTCに関してはリリースイベント終了前後にカードを揃えてしまうのが賢い選択だった、と言えそうです。

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